お気に入りの家具と

お気に入りの家具と

2016.06.14 カテゴリ:

南面の大きなガラス窓が印象的なNさんの家。
そのガラスの向こう側にはバリのリゾートホテルを彷彿させる、
ステキな空間が広がっていました。

南アルプスの家

  • 新築・在来軸組工法/2009年竣工
  • 薪ストーブ・OMソーラー搭載

ハウスメーカーではできない家づくりを求めて。

転勤の心配がなくなったのを機に、家づくりを検討されはじめたNさんは、まず住宅展示場を見に行ったといいます。「家ってどんなものだろう」という素朴な気持ちで行ったその先で待っていたのは、非現実的で、実際の暮らしを想像できないモデルハウスの数々。ある程度はオーダーを出さないと建てたい家にならないと悟ったNさん。ネットや雑誌で自分たちの思いを叶えてくれそうな「作り手」を探すことにしました。そんななか出会ったのがOMソーラーの家づくり。「パッシブな考え方が気に入った」というNさんは、山梨でOMソーラーを数多く手がけている山口工務店の見学会に出向き、実際に建てている住まいのクオリティとスタッフの誠実な対応を肌で感じて、「ここなら自分たちの思い通りの家ができそうだ」と確信したといいます。

要望を叶える以上のプロとしての提案がうれしかった。

インテリアに興味があり、Yチェアやバリの調度品を所有していた奥様は、それらの家具が似合う空間をイメージが伝わるよう雑誌の切り抜きや手書きの図面やパースも添えて伝えたといいます。「太い梁や柱など、なるべく木を見せてほしい」という要望に応えてできあがってきたプランは、構造上不要な大黒柱はやめたり、大胆に窓を大きくとったりと、要望を叶えた上でプロとして提案が盛り込まれたものだったとNさんはいいます。「ホテルのロビーのような天井の高さと大きな吹き抜けがほしかったので、木造では難しいかと思っていたんですが、希望通りの空間になりました。」と奥様。その言葉通り、玄関を入ると大きな吹き抜けが広がり、日常のなかにも非日常を感じる空間になっていました。

太陽の恵みをたっぷり受けられる家。

吹き抜けとともに設えられた大きな窓は、夏の日射の侵入が心配ですが、深い軒の出のおかげで直接日の光が入ることもなく、逆に冬は高度の低い太陽からの日射をたっぷりと取り込むことができるので、とても快適とNさんはいいます。自然光につつまれた室内は昼間ほとんど照明をつける必要がなく、光熱費の節約にもつながっています。また、OMソーラーのおかげで計画停電時でも暖房が止まることもなく、快適に過ごすことができたそうです。
「蓄電池が一般的になった暁には、太陽電池も載せる予定で屋根のスペースを半分あけてあるんです。そうすれば、完全自立の住宅になる」とNさん。地震でもびくともしなかった構造に自然エネルギーを利用したOMの心地よさと、夜でも電気がつかえる太陽電池。Nさんの家が、これからの住まいに求められるすべてのものを持ち合わせた住まいになる日は遠くなさそうです。


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